まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第3回中国地蔵尊霊場めぐり~高松からの帰途、児島にて前泊、一献・・

・・この前まで、大相撲高松場所・巡業の観戦記を長々と書いていたが、巡業が終わり、マリンライナーで再び瀬戸大橋を渡った後、児島に到着。ここで、ブログのテーマも新たに「中国地蔵尊霊場」に変わる。

中国地蔵尊霊場・・中国5県にまたがるローカル札所で、ここまで第1番・誕生寺、第2番・大雲寺と訪ねた。いずれも他の旅とリンクさせる形で、誕生寺の場合は前日に「みまさかスローライフ列車」に乗って津山に宿泊した後だし、大雲寺の場合は前日は神仏霊場巡拝の道めぐりの満願で比叡山を訪ね、その帰途に岡山に立ち寄ったもの。

そして今回目指すのは倉敷の高梁川沿いにある第3番・高徳寺だが、これも先に観戦した大相撲高松場所との組み合わせである。まあ、改めて中国地方を楽しむなら(四国も含めて)周辺のもろもろも取り入れていきたいものである・・。

高徳寺へのアクセスは山陽線の西阿知が最寄りということで、マリンライナーでそのまま岡山、さらにその先の倉敷まで行って宿泊するのがよいが、今回あえてその手前の児島での下車、宿泊である。宿泊が初めてということと、翌日は鷲羽山~水島を回ってから倉敷に向かうのもいいかなと思ったからである。

さて、下車した児島は国産ジーンズ発祥の地、聖地として知られている。この備中~備後一帯はジーンズ、デニムをはじめとした繊維産業が盛んな一帯である。その児島駅、とにかくジーンズをPRしようと駅のあちらこちらにジーンズがあしらわれている。

なお児島はジーンズだけでなく、学生服の生産も盛んなところ。さすがに今回の札所めぐりでは繊維産業関連のスポットを訪ねることはないかな・・。

この日の宿泊は、駅から徒歩5分ほどのところにあるプチ・ホテル。名前は「プチ」だが、予約した部屋はシングルにしては広いサイズ。建物自体はそれなりの年季だが、最近内装をリニューアルしたとのことで、なかなかおしゃれである。さすがにこの部屋までジーンズで固めようとまではないようだが・・。

さて、児島での一献。・・予約したのは児島駅の高架下にある「さかなや道場」。「さかなや道場」じたいは全国チェーンの居酒屋だが、店名の頭に「瀬戸内のうまい物」とあり、おすすめメニューに下津井のたこがあるのが決め手。さすが週末、入店時は予約で満席状態だった。

単品飲み放題コースを選択しており、スマホでQRコードを読み取って注文するスタイル。このスタイルも賛否あるようだが、私としてはいちいち店員を呼ばずに済むので支持している。注文から運ばれるまでの時間も短かったように感じた。

その中、下津井のたこをいただこう。たこ刺し、たこぶつ・・。茹でたこなら全国の居酒屋でも普通に出るだろうが、生のたこ刺しとなると地域は限定されるだろう。いずれも美味しくいただいた。

岡山メニューとして目に留まったのが、黄ニラの刺身。香り、風味が生の刺身にしてよしというところか。

瀬戸内産のカキの炙りもいただく。今季、瀬戸内海の養殖カキが大量死したことがニュースになっている。私の地元広島でも被害は深刻で、例年ならこの時季、スーパーに行けばカキのパック(エリア的に主に宮島、大野浦産が多い)がずらり並び、家庭の電子レンジでも温めてそのままいただける殻付きのカキもあるのだが、今季は品揃え少なく、価格も上がっている。このカキの大量死は広島県東部~岡山県兵庫県が特に深刻と伝えられている。

このカキは冷凍ものか・・ということはさておき、美味しくいただけてよかった。

飲み放題でさまざまな一品をいただく一方、食べ物も楽しんだ。高知流の「ちくきゅう」もある。ちくきゅうという料理、ちくわの穴にきゅうりを切ったのを詰めるというのが一般的だが、高知流ではきゅうりをそのままちくわの穴に詰めるというものである。

穴に何かを突っ込むといえば・・・さまざまな連想を掻き立てるのだが、高知のほうは豪快に挿入する・・しかしそれを難なく受け入れて取り込んでしまうという穴の大らかさ・・。

そんなこんなで、飲み放題の時間を最大限活用して楽しみ、店を後にする。

この後は部屋に戻ってのんびり過ごす。ホテルでは宿泊客限定の「夜食ラーメン」のサービスもあるが、夜は飲みの一方で食は控える傾向なのでパス。そのままゆっくり眠り、翌日は中国地蔵尊霊場めぐりである・・・。