神仏霊場巡拝の道めぐりの上がり3ホール・・もとい残り滋賀の3札所である。11月23日の勤労感謝の日、京阪石山坂本線の坂本比叡山口から出発である。





まず向かうのは滋賀16番・西教寺。一応バスの便もあるが少ないので、このまま歩いて向かうことにする。周囲は延暦寺とも関連する寺院が並び、日吉大社の鳥居のあたりからは穴太衆の手による石垣の町が広がる。
その中を歩くうち、少しずつ上り坂となる。遠くに琵琶湖の景色も望める。
坂本比叡山口から20分ほどで西教寺の門前に着いたが、駐車場に入ろうというクルマが結構並んでいる。そういえば、私は訪ねるのが初めてだが西教寺は紅葉の名所として知られているとのこと。当初、神仏霊場巡拝の道めぐりの満願は12月、何なら年末年始に合わせて・・と思っていたが、あえて11月に前倒ししたことでちょうど見頃の紅葉と重なることになった。実はそこまで狙っていたわけではないのだが・・。







まずは総門をくぐり、拝観料を納める。ここから中央伽藍に続く参道が紅葉のスポットである。晴天であり、実によいタイミングで参詣となったものだ。ちょうど高台から琵琶湖を見渡すスポットも・・。

この西教寺、開創は飛鳥時代、聖徳太子によるという言い伝えもあるが、現在の形のもととなったのは室町時代、比叡山の僧で天台真盛宗を開いた真盛が寺に入り、念仏戒律の道場として栄えたという。




また西教寺は明智光秀との関係も深い。織田信長による比叡山の焼き討ちの後、近江のこの地を与えられた光秀は坂本城を築いた。同じ焼き討ちで焼失した西教寺の復興にも協力したという。境内には光秀一族の供養塔もあり、明智光秀に関する展示室もある。


さて、本堂である。現在の建物は江戸時代中期の頃のもので、本尊は平安時代から伝わる阿弥陀如来。ちょうど供養の申し込みがあったところで、僧侶の読経とともに手を合わせる。また脇には聖徳太子の木像なども開帳されている。
この後は本堂に接する庭園など鑑賞し、朱印をいただく。墨書には「不断念佛」とある。これは昼夜間断なく念仏を唱えるという意味と、ある日時を決めて、その間は間断なく念仏を唱えるという意味があるそうだ。

本堂を後にしてからも、また違った角度で紅葉を楽しもう。いや、西教寺がここまでのスポットだとは知らなかった。こういう出会いも、多くの札所をめぐる神仏霊場巡拝の道ならではである。
そして総門を出て、このまま寺の前の道をたどって日吉大社に向かうことにする・・・。